感動エピソード

人生を支えてくれた、たった1つの言葉。そして人生の目標ができた。

私は千葉県在住26歳の男性です。大阪に上京して、大学を卒業し、某企業(家電企業)を正社員として働いていました。

しかし周りからのプレッシャー、会社の業績、人間関係など、あらゆるストレスからあえなく1年足らずで退職してしまうようになってしまいました。

特に目標もなくやめてしまった私は、次の仕事を探すために必死で途方に暮れておりました。そんな日々が続き、ようやくバイト先が決まり働き始めたことです。

当時そのバイトは派遣会社からの応募で、2か月という短期間バイト。内容はリゾートホテルでのプール監視員でした。 業務内容は簡単でしたし、私と同じような経歴を持つ仲間たちと出会えることもできました。

親友の夢・私の目標

そんな仲間たちと、夜な夜な今後の人生について語り合う日々が増えて私にも目標ができました。

「多くの人を笑顔にする仕事。」

ざっくりとした目標でしたがこれに向かって頑張ることを決意しました。

ちなみそのときいた仲間達の目標はこのようなものです。

  • ディズニーランドのキャストになりたい
  • 多くの人と出会い有名になりたい
  • お金持ちになって結婚したい
  • 結婚式のアドバイザーになりたい

みんな夢を持ち頑張っているのだと感じあらためて目標の大切さを知ることができました。

2か月の勤務を終え、次の仕事を探すことになりました。 そして次の仕事が、今まで生きてきたなかで一番感動したエピソードの話になります。

ゲストの言葉

「多くに人を笑顔にする仕事。」

求人を見ていて一番に目がついたのが、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの求人応募。

もともと人と接することが好きだった私は、これならできると自信がありました。応募して簡単な面接を受け、即採用となりました。

当時働いていた部署は、アトラクションでワンダーランドという子供向けエリアでした。 働き始めて3日で研修を終え、ようやく独り立ちの舞台へ。

最初はやはり失敗ばかり。先輩や上司にも呼び出されて尋問されたことも沢山あったことをいまでも覚えています。

周りには日本人ならず外国の方まで、幅広い人たちがいて今までに味わったことのない緊張感ややりがいはありました。

そんなある日、私はある一人のゲストに出会いました。 その方は、重度の障害を持つ方たちで、乗るアトラクションも限られたものしか乗れないという方たちでした。

いつも年間パスを買い、良く来場されているらしく、人数は付き添い者とその女性。名前はプライバシーの関係で出せませんがはっきりと今でも顔を覚えています。

初めて会った日にいきなり私の手をそっと握って

いつもありがとう

と言われ気が少し動転していましたが、私も「はじめましてですが、いつもありがとう」と声をかけました。

すると彼女はニコッと笑みを浮かべアトラクションへと乗って行きました。

それから何度か会う機会がありきまって、いつも手を差し伸べて「いつもありがとう」といってくれました。

この方は他のクルー(従業員の方々)にもしているらしく、周りではかなり知られている方だったそうです。

何度かお会いすることはありましたが、月に3〜4回見かける顔も、その日以来ばったりとみなくなり、少し心配をしていた日のことでした。

ある日「すみません」と小さな声でたずねて来たのが、いつも見る二人組の付き添い者の方でした。

しかし今回は様子が違う。

そもそもなぜ久しぶりなのに一人で来ているるんだろうと、考えたくはありませんでしたが嫌な予感が察しました。

「いつもありがとうございました。あなたの○○さんの笑顔素敵でしたよ」

と彼女から伝言されたらしく、わざわざ伝えに来てくれました。

少し心がホットしたのですが、するとその女性から一枚の手紙をいただきました。そうするとすぐその方はエリアからいなくなりました。

これは私にではなく、ワンダーランドで働く皆様にということで頂いた内容です。

内容は、彼女はワンダーランドが非常に好きだったらしく、キティやスヌーピー、大好きなエルモ、それになによりいつも笑顔で手を握ってくれるクルーの皆様に感謝しているという気持ちを手紙に伝えたかったそうです。

字はかなりカクカクしており、必死に感謝する言葉を伝えたかったのだと鮮明に覚えています。

しかし数日後、病気が悪化してしまいこれなくなり、亡くなってしまったという話を後に聞きました。

その話を聞いた瞬間涙があふれそうになりましたが、私はこらえました。

「ここで泣いていたら彼女が悲しむかもしれない。」

そんな思いから私はこらえました。彼女の手の感触を思い出すたすたびに感じることがあります。

人から感謝されるということ

わたしはこの会社で人から感謝されるということは、こんなに沢山の思いが詰まっているんだということを知りました。

今はユニバーサルの仕事を辞めてフリーターという身ではありますが、毎日を必死で生きています。

時には辛いことや嫌なこと、憎んだり、嫌味なことをいうこともあります。

でも1回でもいいから「ありがとう」ということばをもらえるよう日々努力をしています。

あの彼女のように人に感謝できるような、そんな人間にこれからも成長していけるよう頑張っていきたいです。

わたしの夢

現在私には夢があります。それは、もう一度アトラクションキャストとして働くことです。それには勉強が必要だと思いさまざまな経験をしています。

もちろんディズニーランドや他のテーマパークで働いたこともあります。それも今自分の中で最終段階をむかえ、来年には社員として働こうと考えています。

ユニバーサル・スタジオ・ジャパンで出会った彼女こそ私の今後、人生の支えになってくれると思います。