大切な祖母が亡くなった。そして、親になってから気付く愛。

京都府出身のイクラです。今は専業主婦をしながら8ヶ月の子供の母親をしております。
家事と育児におわれながらも幸せな毎日をすごしています。

あなたは家族の愛情をどう受け取っていますか?親孝行できていますか?
おじいさんおばあさんを大切にしていますか?「うざい」など暴言をはいていませんか?

私は四年前におばあちゃんを亡くしました。
とても厳しく頭のいい人で、しっかりしている人でした。私の性格と一致せず、嫌いでした。

老人ホームに入所した時もあまりお見舞いに行っていませんでしたし、亡くなった時も涙は出ませんでした。

医師と母から聞いた生前の祖母の言葉

祖母はつい最近まで手術のため入院していました。

そこでお医者さんに「はじめまして。いや、お久しぶりって言った方がいいかな。
と言われ、昔あったことがある人なのかな?と思いました。

聞いてみると、生まれつき体の弱い私は生後すぐに入退院を繰り返し、その時にオペに入っていただいた先生でした。

大きくなったね。あのおばあちゃんは元気?

と聞かれ、老人ホームに入所し、しばらくして亡くなった事を伝えました。

「そっか、僕は医者になって初めてオペにはいったのが君だったんだよ。あの時は新人で怒られてばっかだったけど、今じゃ医局長にまでなってしまって。

でも今でも難しいオペにはいると君のことを思い出す。赤ちゃんの君には耐えれるか分からないリスクの高いオペだったし、何よりあの時君の側にずっといたおばあちゃんが、

この子はこんな小さな体でこんな痛みに耐えれるんだからきっと強くなるんだ。

何があっても負けない子になるから、

大きくなるのが楽しみでまだまだ若くいなくちゃいけない。

この子の成長のために生きるんだ

って言っていたよ。」

と言われ涙が出ました。

母親にその事を話すと、母親も涙しながら

「おばあちゃんの姿、あんたはもう認知症になってしまった時のイメージが強いかもしれないけど、ずっとあんたの事話してたんだよ。

学校はどう?

勉強は?

友達はできたかな?

なんて、電話したらずっとあんたの話ばっかりだったよ。あんまりあんたに直接聞いたらなんか引いてしまわれるかなとか心配して、いっつもお母さんに聞いてきてたからね。」

と言われました。

確かに私の両親は共働きで、ずっと保育園に預けたまま。両親と会うのは朝ご飯と夜ご飯にたまに会うくらいの関係でした。

なので正直両親とのコミュニケーションはあまりとれていませんでした。

私の記憶にはありませんが、赤ちゃんの時に親同然で私のことを育ててくれたおばあちゃん。

そんな祖母をなんでもっと大切にしていなかったのだろう。

私の成長を楽しみにして生きていてくれた人に、成長を見せてあげられなかった。

もっと会いに行ってあげればよかった。

そう強く思うようになりました。

親なんて要らないと思った過去と、母になった今

家族が鬱陶しいと思っていませんか。

私はおばあちゃんだけでなく、思春期には両親と喧嘩をして家出をしたことがあります。
口喧嘩で何ヶ月も会話をしなかった時もあります。もう親なんていらないとさえ思ったこともあります。

しかし、私は今回のことで本当に自分のことを陰ながらにでも心配し、気にかけていてくれているのは家族なのではないだろうかと思いました。

今、私は一児の母親をしています。19歳で妊娠をし、20歳で出産をしました。難産でした。

あと数時間で母体が亡くなっていたかもしれない」と言われました。

しかし産まれてきた子供はとても可愛くて、愛おしくて、命をかけてでも守りきれると心に誓っています。

若くに出産したので友達と遊んだ期間は少ないですが、自分の時間を犠牲にしてでも子供と向き合いたいと思います。親というのはそういうものなのだと思います。

親になってみて分かった、親の気持ち

親というのは鬱陶しいものなのです。それは愛情があるからです。

甘やかすのも、自由にさせるのも簡単ですし、怒る方がしんどいです。

けれどちゃんとした大人になってほしい、立派な人になってほしいと思う愛情があるから口うるさく言うものなのです。

きっと私の子供はあと数年すると、うるさいババアなんて言われたり、家出をされたり、内心苦手だなと思われたりするんだろうなと思います。

とても辛いですが、立派な大人になってくれるのなら鬱陶しいと思われるのなんて辛くも怖くもありません。

きっとこの子が大人になった時に私のことを「立派な母親」と言ってくれるのではないだろうかと、期待しています。

私は、この子のために若くいなくてはいけない、これからの人生この子のために生きようと思います。

これからの子供の成長が楽しみで、明日は何をして遊んであげようかなんて毎日考えています。

家族が鬱陶しいと思っている方は、きっと自分に子供ができると、家族の愛情が本当の意味で理解できるのではないだろうかと思います。

このストーリーを見て、少しでも家族を大切にしていただけたらなと思います。