「してあげてる」のに「してくれない」|不満を解消する2つのチェンジ

「こんなに〜してあげてる」のに「〜してくれない」。

そう不満に思うことがあなたにはありませんか?

不満に思うことは決して悪いことではありません。例えば身の回りの電化製品などは何かの不便さ、もっとこうだったら良いのに…などの不満があったからこそ、改良を加えより良いものになってきているはず。

つまり。不満にはそれを解消することで、現在あるものを良いものに変えていくことができるという側面もあるのです。

不満を解消するだけでなく、さらにあなたが成長し身の回りの人間関係を豊かなものにしていく方法をシェアします。

「してくれない」を変える不満とは「満たされない」こと

あなたはどんなことに不満を感じているのか、実際に書き出してみてください。

例えば。

  • 彼が毎日連絡をしてくれない
  • 夫が気持ちをわかってくれない
  • 上司が頑張っているのに認めてくれない

いろいろ出てくると思います。

では次に「してくれない」の部分を「してくれて当たり前」に書き換えてみてください。

  • 彼は毎日連絡をくれて「当たり前」
  • 夫は私の気持ちをわかってくれて「当たり前」
  • 上司は頑張っている私を認めてくれて「当たり前」

できましたか?

恋人同士は毎日連絡をとりあうもの、家族は気持ちを分かり合えるもの、頑張っている人は認められるもの…あなたはそう思っているわけですね。

それが当たり前じゃない!普通じゃない!そうしない相手が悪い!」と怒りがわいてくる人も多いことだと思います。

でも。

それは本当に「当たり前」なのでしょうか?「普通」なのでしょうか?

私達はしばしば「普通は〜だ」という言葉を使います。「普通は〜するはず」「普通は〜しないはず」と、「普通」を自分の味方にして誰かの行為やものごとをジャッジしてしまいます。

ここで少し考えてみてください。その「普通」は誰が決めたのでしょう?自分が今までの人生で従ってきたことや守るべきと考えてきたこと、それらを「普通」と呼んでいるにすぎないのではないでしょうか?

あなたにとっての「普通」は相手にとっては「普通」ではないかもしれません。相手にとっての「普通」があなたにとっては「特別」であるのかもしれません。

お互いが相手を自分の物差しでジャッジし続けていても、無限ループ。関係が良くなるはずはありません。お互いの「普通」をすり合わせ、譲ったり譲られたりしていく。それが、人間関係を円滑にし、良いご縁を作っていくことに繋がるのではないでしょうか?

このことに気づけたならば、気づいた方が先に譲る。

「先に譲る」となんとなく損をするような気持ちにもなりますが、相手が自分にとってかけがえのない大切な人であるならば、「損して得とれ」です。

大丈夫。譲ることができたとき、相手もあなたに譲ってくれます。

すると「してくれて当たり前」が「してくれてありがとう」に自然に変わっていきます。

結果、得られるものはとても大きなものであるはずです。

「してあげてる」を変える

私達が「してくれない」という不満を持っているとき、実は「してあげてる」という認識が前提にあります。

口に出さなくても無意識に思っているので自分では気づきにくいのですが、相手は敏感にそれを感じ取るため、望むような結果を得られていないこともあるのです。

実際に自分がどのようなときに「してあげる」と言っているのか書き出してみてください。

例えば。

  • 私は飲み会の幹事をしてあげた。
  • 私は部署の掃除をしてあげた。
  • 私は同僚の仕事を手伝ってあげた。

いろいろ出てくると思います。

では。「してあげた」の後に「だから私に感謝して」と書き足してみてください。

  • 私は飲み会の幹事をしてあげた。「だから私に感謝して」
  • 私は掃除をしてあげた。「だから私に感謝して」
  • 私は同僚の仕事を手伝ってあげた。「だから私に感謝して」

いかがでしょう?どんな気持ちになりましたか?思わず苦笑いしてしまった人、とても嫌な気分になった人、様々ではないでしょうか?

上のように、あからさまに「だから私に感謝して」と口に出したり思ったりはしなくても、無意識にそのように感じているケースは非常に多いのです。

このように、私達が「してあげた」と思ってしまうとき、その背後には「見返り」を求める気持ちが隠れています。

なぜ、自分で気付きにくいかといえば「してあげる」こと自体がその人にとって「良いこと」だから。その行為を「してあげる」ことによって相手は喜ぶはずと思っているからです。

本来、「してあげた」と言ったり思ったりする人は世話好きで優しい人が多いのです。しかし、その優しさが原因で自分自身の不満を引き起こしているのだとしたら…こんなにもったいないことはありません。

良いことをしているにも関わらず報われない、善意でやっているのに伝わらない…。もしもあなた自身にそう感じるケースがあるのなら「だから私に感謝して」と「見返り」を求めていないか一度振り返ってみると良いかもしれません。

そして、もしも「見返りを求めているな」と自分で感じることがあるのなら、「してあげる」という言葉ではなく、ただ単に「する」という言葉で表せる範囲に自分の行動を変えてみると良いでしょう。

まとめ:自分の立ち位置を変えると変わる

  • 「してあげてる」は自分が「良いこと」と思っていること
  • 「してくれない」は自分が「当たり前」だと思っていること

そしてこのどちらも「見返り」を求めている、自分基準でものごとを測り「ジャッジ」している状態が不満を引き起こしています。

それならば、不満を解決する方法はただ一つ。見返りを求めない、自分の基準を変える、すなわち「立ち位置を変える」ことです。

見返りを求めず相手のためを思ってただ単に「する」ことならば、感謝は自動的に返ってきます。

そうしているうちに、誰かのために何かをするのは自分が役に立てるチャンスをいただくこと、「させていただく」ことなのだとわかってきます。

また、自分と相手の「普通」や「当たり前」を比べてみると、お互いの素晴らしい点を発見し、より良いコミュニケーションをとれることも多いのです。良いコミュニケーションがとれると、頼り頼られるという暖かな関係性が芽生えていきます。

とはいえ。今までの自分の認識を変えていくのは一朝一夕にできることではありません。

まずは、口にする言葉を意識して変えてみてください。

「してあげてる」と思ってしまう、言ってしまう人はただ単に「する」。
「〇〇してくれて当たり前」ではなく「〇〇してくれてありがとう」。

【意識して言葉を変えてみる例】

  • 毎日掃除をしてあげている。
  • 毎日掃除をしてくれて当たり前ありがとう。

少しずつ少しずつ、気づいたときに変更していけばよいのです。そうすることで、コミュニケーションが円滑にとれると自然に人間関係が豊かになっていきます。

気が付いたときには既に不満は解消され、周囲から大切にされているあなたを発見できるでしょう。