果実の中でトップクラスの栄養価を誇るカシスは、海外ではスーパーフードの一つに称されています。さまざまな効果が知られていますが、テレビ番組でもたびたび取り上げられ、さらに注目度が高まっています。
今回の記事では、カシスを摂取することで得られる効果について解説するほか、手軽に摂ることができる良質かつ無添加の100%カシスパウダーも紹介します。
カシスは万病に効く秘薬?
カシス(cassis:フランス語)はブルーベリーなどと同じ果実で、海外では豊富な栄養が含まれていることから「ベリーの王様」とも言われています。生食することも可能ですが、ジャムやゼリー、ジュース、リキュールの原料として使用されることが多いのが特徴です。ヨーロッパを原産とするユキノシタ科スグリ属の果樹であるフサスグリの1種で、日本でも冷涼な北海道や東北地方などで栽培されています。
今ではスーパーフードの一つとして多くの方が食事にとり入れていますが、古くはフランスの神父が「カシスのしぼり汁は万病に効く秘薬であり、若返りにも効果がある」と「カシスの驚異」(1712年)という本で紹介しています。
その後、さまざまな研究がされ、ビタミンCやビタミンE、βカロテン、マグネシウムや鉄分などのミネラル類、ポリフェノールの一種であるアントシアニンが多く含まれているということがわかっています。次の項目で詳しく見てみましょう。
カシスの豊富な栄養素
カシスは豊富な栄養素が含まれていることから、海外ではスーパーフードと言われる果実です。代表的な4つの栄養素について紹介します。
ビタミンC
カシスの栄養素として一番に挙げたいのはビタミンCです。オレンジやレモンなどの柑橘系の果物に多く含まれるというイメージがありますが、カシスに含まれるビタミンCはオレンジの約4倍です。
ビタミンCが健康や美容にも嬉しいとされるのは、細胞の酸化を防ぐ抗酸化作用のほか、風邪などの病気に対抗するための抵抗力を強める働き、メラニン色素の生成を抑え美肌を保つ働きなどがあるからです。
ミネラル
ミネラルとはカルシウムやリン、亜鉛などの総称で、人体に必要な栄養素です。体の調子を整える作用があるため日々の暮らしに欠かせませんが、体内で合成されることがないため食事などで摂取することが必要です。
カシスには豊富なミネラルが含まれているのはもちろん、バランスよく摂れるのも特徴です。例えば、カルシウムとマグネシウムの比率は2:1で含まれています。このほかに含まれているのが、カリウム、鉄などです。
それぞれの働きは下記になっています。
- カリウム…細胞内液の浸透圧を調節して一定に保つ働きのほか、ナトリウムを体外に排出しやすくする作用があります。
- カルシウム…骨や歯を形成するほか、筋肉の興奮性を抑える働きもあります。
- マグネシウム…骨や歯を形成するほか、体温・血圧の調整、筋肉の収縮などさまざまな代謝を助ける機能を持っています。
- 鉄…赤血球のヘモグロビンに多く存在し、貧血の予防に役立ちます。
アントシアニン
アントシアニンは、抗酸化成分として知られるポリフェノールの一種です。濃い紫色をしているのが特徴で、ブドウやブルーベリーなどの有色野菜や果物が赤紫色をしているのはアントシアニンがあるからです。
カシスには、抗酸化力に優れているデルフィニジン配糖体のD3R(デルフィニジン-3-ルチノシド)とD3G(デルフィニジン -3-グルコシド)、シアニジン配糖体のC3R(シアニジン-3-ルチノシド)、C3G(シアニジン-3-グルコシド)という4種類のアントシアニンが含まれています。このうちD3RとC3Rの2種類はカシス特有の成分で、ブルーベリーなどには含まれていないことがわかっています。このような特徴から、カシスのアントシアニンはカシスアントシアニンと呼ばれることもあります。
このアントシアニンが加齢臭などの体臭の予防に効果的とテレビで紹介され、大きな話題となりました。
そのほかの栄養素
これまで紹介した以外に、下記の栄養素もカシスに含まれています。
- ビタミンAやβカロテン…多いと言われるオレンジとほぼ同じくらい
- ビタミンE…オレンジやストロベリーの約4倍
- 食物繊維…オレンジの約2倍、ブルーベリーの約1.5倍
豊富な栄養素を含むカシスに期待できること
これまで紹介したように、カシスには健康や美容に役立つ成分が豊富に含まれています。どのような効果が期待できるのでしょうか。詳しく解説します!
眼精疲労の改善
2004年の「日本サーモロジー学会誌」において、カシスを摂取することで末梢血管の血流が改善されると報告されています。血液は末梢血管を通じて全身の細胞に送られるため、肩こりや冷え症などの改善が期待できます。
またスマートフォンを長時間見続けることで、目の周りの筋肉が凝り固まってしまい、眼精疲労になることがあります。この眼精疲労の原因も筋肉の凝り、つまり血流障害ですから、カシスを食べることで眼精疲労の改善も期待できるのです。
緑内障の進行抑制
日本人の中途失明の原因は、眼圧の上昇によって視神経が傷むことで発症する緑内障が最も多いとされます。2012年に札幌医科大学で行われた臨床試験によると、2年間カシスアントシアニンを摂取することで、この緑内障の進行を抑制する効果も確認されています。
視神経は一度傷がつくと元に戻らないため、緑内障は予防をすることが重要です。そのためカシスを摂取することで、緑内障を予防することにも期待が寄せられています。
近視の進行を抑制
近視は、近くを見続けることで焦点が網膜後方へずれてしまうのが原因です。眼軸長(角膜から網膜までの距離)が延長してしまい、ラグビーボールのような形になってしまうのです。
2009年の「第5回国際アントシアニンワークショップ2009」では、ヒヨコを使った研究でカシスアントシアニンによる近視化の抑制が発表されています。眼軸長の延長を抑えることができ、近視の進行が抑制されたとしています。
加齢臭を抑制
加齢臭は、皮脂の中に含まれるパルミトレイン酸という脂肪酸が酸化されて出てくる「2-ノネナール」という成分が原因です。年齢を重ねるとパルミトレイン酸が多くなり、さらに酸化するための活性酸素も増えていきます。そのため、加齢と共に加齢臭を感じてしまうのです。
加齢臭を抑えるには、活性酸素を抑えるために抗酸化作用の強い食べ物がおすすめです。イギリスで行われた研究では、毎日6グラムのカシスを食べた結果、一週後には2-ノネナールが47%も減少したという結果が出ています。
カシスを日常的に摂るならカシスパウダーがおすすめ!
栄養価の高いカシスを手軽に摂るならカシスを丸ごと粉末状に加工したカシスパウダーがおすすめです。中でも「ViBERi Organic Blackcurrant Powder(ヴァイベリー オーガニックブラックカラントパウダー)」は、世界的なカシスの産地として知られるニュージーランドで有機栽培されたカシスをフリーズドライしたパウダーです。
原料は農家から直送した非遺伝子組み換えカシス100%で、有機JAS認証とニュージーランドのオーガニック認証も取得しています。砂糖や甘味料を使用していないのはもちろん、デキストリンは無添加。さらに保存料や防腐剤、着色料、香料も不使用です。
さらにヴァイベリーのカシスパウダーは液体に溶けやすいパウダー状になっているため、料理やスイーツのアレンジなど幅広く使えるのも好評。ドリンクやヨーグルトに混ぜることで、手軽に毎日カシスの豊富な栄養を摂ることができます。
ひとことに「カシスパウダー」「カシスサプリ」といっても、中には砂糖や添加物が入っていたり、カシスよりも別の成分が多く含まれている商品もあるので、購入を考えている方は商品名に惑わされず原材料欄をしっかりチェックしましょう!
【まとめ】豊富な栄養素が手軽に摂れるカシスパウダー
カシスは、強力な抗酸化作用を持つカシスアントシアニンをはじめ、豊富な栄養素が摂れるスーパーフードです。カシスの栄養を摂取したいと考えている方は、ヨーグルトなどと組み合わせて摂取しやすいパウダー状の「ViBERi Organic Blackcurrant Powder(ヴァイベリー オーガニックブラックカラントパウダー」がおすすめです。毎日手軽にカシスの栄養素を摂って、日頃の悩みを解決し、健康な日々を送りましょう!
参考:
1) 農林水産省
https://www.maff.go.jp/j/heya/sodan/1201/a03.html
2)e-ヘルスネット
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionaries/food
3) 一般社団法人日本カシス協会
http://j-cassis.jp/
4)朝日新聞「カシスのちから」
http://www.asahi.com/ad/cassis-i/vol1.html