どんな日も、海を見ています。
あの日がなければ、私は、三春をしていなかったです。
茨城県の日立で海の見える老舗の日本料理「三春」。2Fには海の見えるカフェもオープンさせ、写真展やギャラリーの企画なども手掛けるバイタリティあふれる渡邊映理子さん。
そのいつも朗らかな笑顔の秘訣とインスピレーションの源を伺いました。
気がついたら自分を「女将さん」と呼ぶ瞬間があった。
3.11の東日本大震災がきっかけで「三春」を継ぐことになったという渡邊さん。
当時、わからないことだらけの女将業の中、「あっ、楽しいかも」と思える瞬間が出てきたそう。その「楽しいかも」の糸口をどんどん見つけて新たな企画へのインスピレーションの源はというと、、。
「海を見ることです。疲れたら、ぼーっと海を眺め、波の音を聴き、夜は、お月さまのそばで輝く星を見ています。刺激的な事はなにもない田舎の海の街だけれど、だからこそこんな事が毎日できることに感謝です。」と話す渡邊さん。海と向き合って自然に感謝する瞬間が渡邊さんのバイタリティの源のようです。
美味しいものは美味しく食べたい。結果それは旬の食材だったり発酵食品だったり、玄米だったりするのです。
70年以上続く老舗の三春。お店のメニュー考案やご自身の食生活で大切にしていることを教えてください。
「畑をもっているんです。その時期にできて、採りたてのものを即使うことを大切にしています。新鮮が一番です。食べ方にしてもあまり意識はしていないです。それでも発酵食品は毎日口にしていますよ。発酵食品も発酵後は新鮮なうちに食べるようにしています。
「すぐきヨーグルト」を知ってからは毎朝の定番メニューとなりました。
そしてこれが一番重要ですけど、家族が皆そろってからいただくこと!熱いものは熱いうちに、冷たいものは、冷たいうちに・・・!」
手作りは、なにより市販のものでは味わえない美味しさです。豆乳の味が口に残り、優しいヨーグルトです。
「すぐきヨーグルト」を食べて、和風のアレンジレシピをすぐに思いついたとお話されていましたが、はじめて「すぐきヨーグルト」を作ってみていかがでしたか?
「豆乳からヨーグルトになるという発想に驚きました!台湾料理も好きで、豆乳にお酢を入れて温め、ホットヨーグルト状にして食べたりしていたので、そのお酢の部分がすぐき菌に変わって、より身体に良いものになることは、とても良いことだと思います。
穏やかな味なので、スイーツ感覚だけでなく和食に使えるなと思います。
そして手軽さや続けやすさもいいですね!豆乳さえストックしておけば手軽に作れて、続けやすいと思いました。」
夏の終わりにぴったりの、さっと作れて胃腸にやさしい「すぐきヨーグルト」を使った冷やし蕎麦の実のレシピを考案いただきました。
■冷やし蕎麦の実のすぐきヨーグルトがけ
【材料】
- すぐきヨーグルト
- 蕎麦の実
- だし汁(昆布と鰹出汁)
- きゅうりもみ(トッピング)
- カニかま(トッピング)
- レモン(トッピング)
【作り方】
- 茹でた蕎麦の実に、昆布と鰹で取ったお出汁とすぐきヨーグルトをかけるだけ!
- トッピングは塩で揉んだきゅうりや、カニかま、レモン等。
他にもトッピングは大葉、茗荷、ワサビ、ネギなどたっぷり薬味を乗せていただいても!
蕎麦の実がない方は、そうめんでも代用可能です。
日本料理 三春 女将
渡邊映理子
昭和25年創業の創業70年を超える日本料理三代目女将。10年前に『café miharu』を2Fにオープン。名物「笹巻きご飯」を食べに遠方から足を運ぶ人も。cafeスペースにて写真展などのギャラリー展示も定期的に開催。
公開日:2022-09-09/閲覧数:1,245 ビュー