すぐきとはどんな野菜?植物性乳酸菌が摂れる京都の漬物、すぐき漬けに注目! 

2023年06月12日(公開日:2023-01-06)

あまり馴染みのない野菜であるすぐき菜ですが、すぐき漬けとして京都では昔から親しまれています。そんなすぐき漬けですが、良質な乳酸菌が摂れる食材として注目されていることをご存知でしょうか。今回はそんなすぐき漬けとすぐき由来の乳酸菌の強さについても紹介していきます。 

すぐき菜とは? 

すぐき菜とはアブラナ科の野菜で、かぶの仲間です。京野菜の一つで、他の地方で見かけることは少ないかもしれません。見た目はかぶというよりも短い大根のような形をしています。 

あまりすぐき菜単体で食べられることはなく、主に漬物として食べられることが多いです。 

すぐき漬けは、「しば漬け」「千枚漬け」と並び京都の三大漬物として知られますが、その歴史は古く、安土桃山時代に京都の上賀茂神社の社家が栽培を始めたのが起源といわれています。 

すぐき菜は11月下旬ごろに収穫された後に漬けられるため、すぐき漬けとしては12~3月に旬を迎えます。 

すぐき漬けの作り方は? 

すぐき漬けの材料はとてもシンプルで、必要なのはすぐき菜と塩のみです。面取りしたすぐき菜に塩を加えて浸透させ、重石を乗せて漬けます。その後「室入れ」という発酵の工程に入ります。ここでは「室」という約40℃に保たれた部屋に重石を乗せた樽を移動させて発酵させます。乳酸菌は40℃くらいで活発に活動するので、この工程でどんどん発酵が進んでいくわけです。独特の酸味はこの乳酸発酵によるものです。 

作るのに時間がかかり、温度調節など複雑な作業が必要なことから家庭で作るのは難しく、今も発祥の地である京都の上賀茂周辺で作られるものが多いです。 

基本的に京都の漬物店以外ではあまり見かけませんが、京都以外の地方でも通販などで購入することができます。 

すぐき漬けはどうやって食べる?

食べ方は、葉とかぶを分け、かぶの部分は食べやすい大きさに切って食べます。葉は刻んでそのまま食べてもいいですし、薬味替わりに使ったりチャーハンに混ぜて食べたりとアレンジして食べても美味しいです。 

すぐき漬けとすんき漬けの違いは? 

すぐき漬けと似ている名前の「すんき漬け」がありますが、実は別物であることをご存知でしょうか。 

簡単に説明すると、すぐき漬けは京都発祥すんき漬けは長野発祥の漬物です。 

すんき漬けは長野の木曽地方で栽培されてきた「木曽かぶ」という赤かぶを原料にして作られます。長野県では昔は塩が貴重だったことから、塩を使わない製造方法で作られているのが特徴です。 

味は酸味が強いのですがその酸味がくせになるという声もあり、味噌汁やそばなどの汁物に入れて食べるのが人気です。また、すぐき漬けと同じく乳酸発酵を使用した漬物なので、同じように植物性乳酸菌が含まれています。 

すぐき漬けに含まれる乳酸菌 

乳酸発酵を利用するすぐき漬けには良質な植物性乳酸菌(厳密には植物由来乳酸菌という)が含まれています。この植物性乳酸菌は生きて腸まで届きやすい強さを持つ乳酸菌として注目されています。 

例えば有名なものとして「ラブレ菌」などが挙げられます。このような植物性乳酸菌は胃酸に強く、生きて腸に届きやすい性質を持つのです。 

その強さの理由は過酷な生育環境によるものです。牛乳のヨーグルトなどに含まれる動物由来乳酸菌は豊かな栄養下で生育しますが、植物にはそのような栄養が少ない過酷な環境に生育しています。そのため、栄養不足な環境でも生きられる強さを持つのが植物性乳酸菌なのです。 

この優れた性質が注目されており、植物性乳酸菌を利用したヨーグルトやサプリメントなどが商品化されています。 

すぐき漬けの乳酸菌を使った「すぐきヨーグルト」がおすすめ! 

すぐき漬けを食べることで植物性乳酸菌を摂ることができますが、すぐき漬けに含まれる乳酸菌を使った豆乳ヨーグルトの種菌、「すぐきヨーグルト」で豆乳ヨーグルトを作って乳酸菌を摂るのもおすすめです。 

すぐきヨーグルトは、すぐき漬けから採取した乳酸菌を培養した独自の乳酸菌「SUGUKI乳酸菌SOY-1」を使用しているので、生きて腸まで届きやすくよく働き、同時に豆乳の栄養も丸ごと摂ることができるため、免疫細胞の6割以上が集まると言われる腸の環境を健やかに保ちます。健康や美容を気遣う方にはもちろん、スポーツトレーナー、料理研究家などにも愛用されています。 

また、すべて植物性の食品なので低カロリーでコレステロール0というメリットもあり、ヴィーガンの方や乳製品アレルギーの方でも食べられる豆乳ヨーグルトです。 

500~700mlの豆乳にすぐきヨーグルトを一包混ぜて常温(25℃前後)で24時間~最大72時間程度置くだけで手軽に作れます。 

1回で多くの量を作ることができ、作った豆乳ヨーグルトを種菌にして3回まで継ぎ足し発酵して増やせるのもすぐきヨーグルトのメリット。 

出来上がった豆乳ヨーグルトはそのまま食べてもいいですし、フルーツやシロップなどと組み合わせても美味しく食べられます。また、水切りヨーグルトにするなどアレンジも様々で、幅広く楽しむことができます。 

まとめ 

すぐき菜はかぶの一種であり、主にすぐき漬けとして京都で生産され、親しまれています。 

すぐき漬けは胃酸に強く生きて腸まで届きやすい植物性乳酸菌が豊富に含まれ、腸活にもおすすめの漬物です。 

そのすぐき漬けから採れる乳酸菌を使ったすぐきヨーグルトでも植物性乳酸菌を摂ることができます。豆乳と種菌を用意するだけで、手軽に大豆の栄養と植物性乳酸菌を同時に丸ごと摂れる優れもの。毎日の腸活習慣に取り入れるのに便利です。 

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