キッコーマン調整豆乳で豆乳ヨーグルトは作れる?

キッコーマン調整豆乳で豆乳ヨーグルトは作れる?

2023-10-18(公開日:2022-09-15)

豆乳ヨーグルトは「調整豆乳」でも作れるのでしょうか?

一般的に「無調整豆乳」を使用して作ることが推奨されている手作り豆乳ヨーグルトですが、中には「調整豆乳」で豆乳ヨーグルトを作りたい!というかたもいらっしゃるかと思います。

今回の第2弾では、「調整豆乳」を使用してヨーグルト種菌から豆乳ヨーグルトが作れるのか、実際に検証してみました。


▶ 第1弾「キッコーマンおいしい無調整豆乳編」はこちら

材料は種菌と調整豆乳の2つ

今回は一般的なスーパーで身近に手に入る「キッコーマン 調整豆乳(大豆固形分7%)」を使用して、豆乳ヨーグルトを作ってみたいと思います。

材料

  • キッコーマン調整豆乳……1000ml
  • すぐきヨーグルト(豆乳ヨーグルト種菌)……1包

種菌を豆乳パックに直接入れて作ると簡単ですが、今回は中身が分かりやすいように容器を使用して作りたいと思います。

※ご家庭で容器を使用される際は、かならず殺菌処理をした密閉できる容器をご使用ください。

なぜ調整豆乳は推奨されない?

豆乳ヨーグルトの発酵は、豆乳に含まれる大豆固形分の量に左右されます。大豆固形分が多ければ多いほど、出来上がりの状態がプリン状に近くなるというわけです。

ではなぜ調整豆乳は推奨されないのでしょうか。

豆乳の規格は3つに分類されている

日本農林規格(JAS)によると、豆乳は大豆固形分やその他成分によって3つに分類されます。(※1)
大豆固形分を中心に簡単にまとめました。

  • 豆乳…大豆固形分8%以上/原材料が大豆豆乳液のみ
  • 調製豆乳…大豆固形分6%以上/大豆豆乳液にその他の調味料を加えたもの
  • 豆乳飲料…大豆固形分4%以上(果汁系の場合は2%以上)/各種豆乳液にその他の成分を加えたもの

上記のことから、調整豆乳は大豆固形分6%以上のものを指すということが分かります。

大豆固形分別の豆乳ヨーグルトの仕上がりイメージ

豆乳ヨーグルトを作る場合、大豆固形分が7%以下のものだと「飲むヨーグルト状」に仕上がるため、発酵に成功したとしても一般に想像するような形状のヨーグルトにはなりません。

そのため、調整豆乳は手作り豆乳ヨーグルトには推奨されないのでしょう。

さっそく調整豆乳ヨーグルトを作ります

室温に戻した調整豆乳に、すぐきヨーグルト(種菌)を入れてよく混ぜ、しっかりと蓋をします。
混ぜる際に粉末が多少ダマになってしまっていても、発酵の過程で分解されていきますので心配ありません。

仕込みはたったこれだけ。あとは室内の安全な場所に置いておくだけです。簡単ですね!

今回のように室温が25℃前後でしたら発酵には適温ですので、この状態で最低24時間は放置します。

経過が気になってこまめに蓋を開けて中身を見たくなるかと思いますが、ここはぐっとこらえて待ちましょう。(頻繁に蓋を開けたりすると、空気中の雑菌が侵入し発酵に失敗してしまうことがあります)

また、発酵中の乳酸菌はデリケートですので、経過をみる際は、強く振ったりせず軽く傾ける程度にしましょう。

室温計があると便利

室温計があると、発酵時間の目安になるので便利です。発酵時間の目安は以下の表を参考にしてください。

仕込みから24時間経過後の様子

調整豆乳に種菌を混ぜてから24時間が経過した状態です。室温は25.0~26.1℃でした。表面を見ると、仕上がり予定の飲むヨーグルト状以上に固まっているような様子がうかがえます。

豆乳ヨーグルトは出来上がる2時間前から急に固まり始めるという性質があり、まだ発酵する余地がありそうなため、もう2時間程度、置いてみることにしました。

仕込みから約26時間で完成しました

仕込みから約26時間経過した動画


さらに2時間置いた後の発酵状態です。表面の気泡が増えており、さらに発酵が進んだ様子がうかがえます。これで完成したといえるでしょう。これを冷蔵庫で2時間程度冷やします。



スプーンですくってみると…トロトロの飲むヨーグルト状です。表面の様子や揺らした感じはプルっとして見えましたが、すくってみると出来上がりイメージ通りのものになりました。

調整豆乳で作った豆乳ヨーグルトの完成動画



100%植物性の飲むヨーグルトの出来上がりです♪

気になる味や出来上がりの食感は?

調整豆乳でも無事に豆乳ヨーグルトの発酵に成功することができましたが、味や出来上がりの食感も気になりますよね。
スタッフ3名で試食をしましたので、感想をまとめたいと思います。

大豆の風味がより引き立った味になり、調整豆乳の甘さが分解されてさっぱりとした味に変わっていました。フルーツと合わせてスムージーにしたり、食後のデザートなどにとてもよく合いそうです。

食感

溶けたアイスクリームのようなクリーミーな舌触りが特徴的で、ラッシーのような飲み物として楽しめました。
ささっとタンパク質や乳酸菌を取り入れたいときや、食欲がないときなどにもぐいっといけそうです。

調整豆乳でも豆乳ヨーグルトは作れる!

大豆固形分が7%の調整豆乳でも、種菌を使って26時間で豆乳ヨーグルトを作ることができました。

野菜やフルーツなどとブレンドして、スムージーやラッシーにしたらアレンジ無限大!

無調整豆乳でつくった豆乳ヨーグルトの味に飽きた方や、飲むタイプの豆乳ヨーグルトを求めている方などにはぜひ一度お試しいただきたいです。

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